大会長挨拶

みなさんは学術大会に何を求めますか?
SNSやオンラインコミュニケーションツールが広く普及し、時間や場所を問わずに学ぶことができるようになりました。関心のある情報へアクセスしやすくなり、学びの敷居が下がり、対面形式の学会開催を再考する時期になったのではないかと思います。

一方で、第9回日本臨床作業療法学会学術大会は、『Collaboration & Empowerment』をテーマに「超参加型」の学術大会を目指しています。
講義動画を視聴するだけの一方向性の学びではなく、体験の共有や、主体的な参加を重視したコンテンツを豊富に準備しており、オンラインの企画だけでは得られない「意味のあるつながり」が育まれることを期待しています。

私たちが目指す「意味のあるつながり」は、名前や顔や所属を知っているだけの関係ではありません。
日々の実践や悩みを共有し、互いを鼓舞できる関係や、学術活動に挑戦する足掛かりがなかった臨床家と研究職との共同研究プロジェクト、作業療法の可能性を拡大する各種団体との連携企画など、「次の一歩」を生み出します。本学術大会をきっかけに、より多くの皆様が前進できるよう、参加者の皆様にもお力添えいただきながら、“本気で”取り組んでいきたいと思います。

心よりの感謝と期待を込めて、2024年3月に皆様と東京でお会いできることを楽しみにしております。

大会長 大野勘太